勝つfxの自動売買とは?FX基礎知識【自動売買】
自動売買とは、広義には自分のパソコンソフト、あるいは取引業者のソフトに任せて特定の値段や特定の時間になったら指値注文、引け成行注文なども含みますが、ふつうは一つだけの売買ではなく、一定期間、長いものでは1年以上も、パソコンソフトや取引業者のソフトに任せっぱなしにすることです。
業者に任せるといっても、個人のトレーダーに委任するとかではなく、あらかじめ決めたテクニカル指標やロスカットの決まりに基づいて、コンピュータソフトをプログラムし、売買をくり返していくことです。よほどのことがない限り、臨時の個人的判断を差し挟みません。
プログラムするテクニカル指標は、過去の一定期間(長いものは数十年分)の統計値から、ある程度以上、トータルでプラス(儲かる)になるものを選びます。もちろん、プラスが大きければ大きいいほどよいわけですが、それだけでなく、一時的にでもマイナスが大きくなりすぎないものを選びます。マイナスが大きすぎると、必要資金が大きくなりますし、ふつうは途中経過をまったく見ないわけにはいきませんから、心理的にも自動売買を維持しにくくなります。
では、どんなテクニカル指標に基づいて売買すればいちばん儲かるのでしょうか?
これはもちろん、市場ごとに違いますし、好みもあり、一概にこれがいいと決めつけられません。また、たとえ過去の成績が極めて優秀でも、これが将来の成績まで保証するものではありません。
例えば、単純なものに、移動平均線に基づいて売買させる方法があります。ある一定期間の移動平均線を、現在値が越えたら買い、現在値が割ったら売り決済と新規売り、再び現在値が越えたら売り決済と新規買い、をくり返すようにプログラムします。いわば順張り型といえますが、このような型は一般的に相場が大きく動くときはよい成績をおさめますが、相場が持ち合い、あまり値が動かない時はよい成績をおさめられません。
一方、高値のボリンジャーバンドを越えたら売り、安値のボリンジャーバンドを越えたら買い、一定期間や一定の値段で決済する逆張り型もあります。これは順張りとは逆に相場が動かないときはよい成績をおさめますが、相場が大きく動くときは、きちんとロスカットの決まりを入れておかないと大怪我をします。
どんな自動売買の型も長所短所がありますので、これらを複数同時に行わせてバランスととるのも巧い方法でしょう。
自動売買のシステムで10万円負けた経験
-%マネースクウェアジャパン社の「トラリピ」の3ヶ月の運用で、約10万円負けました。
といっても「トラリピ」というシステムが悪いわけではなく、自分の運用方法が悪かっただけなんですが。
「トラリピ」を始めたのは、本年の4月終わりごろ。ちょうどアベノミクスによる金融緩和政策があたり、米ドル/円が100円突破を間近にした頃でした。
初期投資額は10万円、追加で10万円を投資して計20万円での運用です。始めは、投資額に見合ったマニュアルの推奨するトラップ数でおとなしく運用をしていました。が、ぐんぐんと円安が進み、100円を突破するとあっという間に、103円台に突入。連日、安値が更新されていく中で、仕掛けたトラップがどんどん決済され、2週間しないうちに利益が35,000円を記録しました。こうなったらもういけいけです。当初のトラップ数の3倍近くを仕掛けて、「この調子でいけば、1ヶ月で70,000円の利益をだすことも夢でないな」と一人ほくそ笑んでいました。市場も加熱していて、景気のいい情報ばかりが飛び込んできます。振返るとこの時は完全に自分を見失ってしまっていたんですね。
そして、運命の日、5月23日が訪れました。この日、昼ごろパソコンを開いてみると信じられない出来事が起こっているではありませんか。そう、大暴落です。朝方、確か103円の半ばであった数字が、101円前後を記録。しかもまだまだ数字は下がっていくではありませんか。すでにこの段階で仕掛けていた約20本のトラップがポジションを持っている状態で含み損失の額がどんどん増えていきます。自分は目の前で起こっているこの情況が信じられずただただ呆然としてこの光景を見ているだけ。損きりをしなければ、などという発想もおきません。この日を境に市場は一転して円高の基調に変わりました。一時は数万円の利益を手にしていたのに。しかもつい、この間まで。そんなことを思っているまもなく、市場は96円台に突入。ここでなけなしの資金2万円を追加投入するも、結局これでは足らずに、ロスカットの憂き目にあってしまいました。さすがに、ここで残った資金の全額引き上げを行い、以後「トラリピ」は行っていません。ただ、市場はあがりさがりを必ず繰り返している、ということから「トラリピ」というシステムは、長期的にみると優れたものであると考えてはいます。
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