禿げ頭に毛を生やすと人格が変わるという事実
兄は、若い頃から薄毛で、頭が薄いことをとても気にしていました。
薄毛で地肌が見える頭を差し出して、「禿げてる?」と聞いて来るので、まさか、ハゲているとも言えず、母はとくに嘘が上手で「禿げてない、禿げてない」と返事をしていました。
そんな兄の薄毛はいろいろな方法を試してみたようですが、毛が増えるどころか、ますます禿げて行くばかりで、兄は、ある日、アートネイチャーかアデランスかどちらかわかりませんが、とにかく、禿げ頭から逃れるために、お店に行ったようです。
そして、かつらをかぶることにしたのでした。
最初は植毛のような感じで、髪の毛を少しずつ増やして行く方法がとられ、兄の頭には日ごとに髪の毛が少しずつ増えていったのでした。
そして、かなり髪の毛が増えた頃に、かつらが出来上がって、かつらをかぶることになったのです。
かつらをかぶるようになったのはいいのですが、兄は毎朝、シャワーを浴びて頭を洗うので、朝はかつらを装着し泣ければならないのです。
そのとき、前の部分を両面テープで貼ることになっていて、その両面テープを貼る手助けに母を使っていました。朝の準備のときも母を呼び、夜、かつらを脱ぐときも、シルコットに接着剤を取る液体をつけて、その両面テープをふき取るときも、母を呼んでふき取ってもらっていました。
母はそれがとても面倒だと言って嘆いていました。
そんなかつら時代が過ぎて、技術の進歩もあって、今では常時、髪の毛が生えている状態になっています。そのままシャンプーもしているようで、一体どういう構造になっているのかわかりませんが、とにかく髪の毛がふさふさに増えて、そしてやたらと外面が良くなってしまいました。
毛が生えて、人格までも変わるとは、髪の毛ってすごいパワーを持っているのだな、と思うのでした。
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