為替動向からヘッジフアンドの正体まで!
FXは簡単ですけれど、奥が深い
FXが簡単という所以は、2国間の通貨(為替)が上昇しても、下降してもどちらの方向でも「利益」、「損失」になると言う事です。円と米国ドルの為替でお話をすると、1ドル80円が90円になると予想して、1ドル80円で購入したとします。予想通り、1ドル90円に上昇すれば、10円の利益が出ます。円を基準に考えた時はドルに対して円安になったとも言います。今、ドルが上昇するとしてドルを購入し、為替市場が予想通りに動いたから利益が出ましたけれど、予想に反して、1ドル70円にドルが下がれば、10円の損失になります。
今度は「売り」の取引をした場合をお話しします。
1ドル80円の時にドルは下がると予想して「売り注文」取引をしたとします。ところが、前述の通りに1ドル90円にドルが上昇したなら、10円の損出になります。次に1ドル70円に10円のドル安になれば10円の利益になります。
表現を替えると、1ドル80円から90円に為替市場が変動した時に、80円の時に「買い註文」で利益を得ることが出来るし、反対に「売り註文」で損失になります。
もう少し、表現を替えると、1ドル80円の時に為替市場の動向を4通り想定できるという事です。この四者択一で利益を追求するのがFXです。もう少し、言及すると為替相場が上昇しようが、下降しようがどちらでも、いつでも利益を得るチャンスがあります。ただし、為替市場の動向判断が逆であるならば、いつでも損失する機会にさらされていることです。
「利益」、「損失」の考えは前述のとおり極めて単純です。
しかし、為替相場の動向となると、これはとても奥深いものがあります。極端なことを言えば、「神のみぞ知る」世界かもしれません。相場動向を追求する事には終わりがありません。
良く、ヘッジフアンドが相場を操作しているという話が聞かれますけれえど、そんな生易しいものではないと考えます。ヘッジフアンドが為替相場をコントロールしているとするならば、世界中のお金は全てヘッジフアンドに集まってしまう理屈になります。
もう一つ、ヘッジフアンドの正体はだれか?です。あの巨大金融会社リーマンブラザーズですら倒産した次第ですから。少なくとも、リーマンの正体はヘッジフアンドではなかったという事ですし、リーマンを超える巨大会社はあるのでしょうか?
FXの簡単な取引に着目して、FXの巨大市場を相手に戦うなどという勇ましい気持でなく、その奥深さを堪能する感覚でFXと付き合う事が何よりと考えます。
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