浄水器よりウオーターサーバーを選んだ理由
一般的に浄水器とは、蛇口やその周辺に取り付けるタイプのものが主流です。
つまり、普通の水道水を可能な限り高い精度でろ過して、安全でおいしい水を提供するものです。一般家庭で浄水器を使用する際は、通常は値段も性能もそこそこあれば十分ではないかと思います。
それに対してウォーターサーバーは、水道水とは全く別に、美味しくて安全な水(名水)を届けてくれるのです。しかも、どんな種類の名水を届けてくれるのかは各業者で違っていますので、業者を選べば自分の好みの水も選べます。ろ過した水道水と名水、この点が、浄水器とウォーターサーバーの最も違う点ではないかと思います。
また、両者の価格ですが、浄水器は基本的に、本体の設置までの初期費用の後は、カートリッジなどの消耗品の交換が必要なだけです。それに対してウォーターサーバーは、配送してもらう水の料金が毎月かかります。
ただ、コストパフォーマンスを考えると、一概にどちらが安上がりだとは言えません。最初にも書いたとおり、そこそこ良い水が手に入ればそれでいいのなら、浄水器が経済的だとは言えます。しかし本当に安全で美味しい水が欲しいなら、浄水器では、その性能にもよるのですが、限界があります。家庭で名水を手に入れたいなら、やはりウォーターサーバーの導入しかないでしょう。
水道水というものは、たとえどんなに高精度にろ過したとしても、水の結晶が壊れてしまっているのです。それに対して名水とは、結晶自体が綺麗なのです。その差は飲んでみれば歴然としています。淡水魚などを飼育してみれば、その差はもっと実感できます。たとえば同じ条件下で金魚やメダカを飼育しても、ウォーターサーバーの名水で飼育した方が育ちも良く繁殖も活発なのです。これは私も以前、実際に自分で飼育を経験して感じたことでもあります。
ただし、そんなウォーターサーバーも決して完璧ではありません。デメリットも少しはあります。たとえばそれなりに設置スペースが必要であることです。十分に広くてスペースのあるお宅なら良いのですが、我が家のように狭い住宅では、設置場所に苦労することもあります。最近では省スペースの機種も増えてきているとはいえ、それでも殆どの場合、浄水器よりは広い設置場所が必要です。
それに水ボトルや水タンクなどの取り扱いは、それなりに重くて苦労します。特にか弱い女性や足腰の弱っている高齢者などの場合は、尚更です。そのボトルやタンクの置き場所も、狭くてスペースがないと少し困るかも知れません。
しかし、全てを総合的に考えると、やはりウォーターサーバーが優れています。何と言っても、水や炊いた米の味が違うのです。